ペットの葬儀はどうしたの?費用はいくらかかったの?

ペットとのお別れは突然やってくることがあります。

私の愛犬がそうでした。

16歳を超える老犬でしたので、覚悟はしていました。

しかし、突然だったので、愛犬の葬儀はあれでよかったのだろうかと思うことがあります。

「もっとお金をかけていれば」ということではなく、ショックも手伝ってバタバタしたので、愛犬に申し訳なかったという思いがあります。

最後の旅立ち、できるだけ心を落ち着かせて見送ってあげてください。

この記事では、ペットの葬儀の方法や費用についてお話しています。

 

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ペットの葬儀の方法

ペットの葬儀には、主に次の3つの方法があります。

1.民間のペット専門の葬儀業者に依頼する。
2.自治体が運営している葬儀場で火葬する。
3.自分の私有地に土葬する。

私は、愛犬のお骨上げをしたかったので、民間の業者に依頼しました。

自治体の火葬場では骨上げができないのがほとんどです。

 

1.民間のペット専門の葬儀業者に依頼する

民間業者の葬儀プランは、だいたい次の3つです。

・合同火葬
・個別一任火葬
・個別立会火葬

以下、それぞれについて、おおまかな説明をしています。

 

合同火葬

ペット霊園で火葬して共同墓地に埋葬するプランです。

あるいは、炉(ろ)が積んである車で火葬し、契約している寺院などの共同墓地に埋葬します。

自宅まで引き取りに来る場合と、自分で霊園まで持ち込む場合があります。

業者が引き取りに来る場合、出張料を請求されることがあります。

合同火葬は、一般的に、他家のペットと同じ火葬炉に入れて火葬する方法です。

火の位置や火力を調節することで、大きさの異なるペットでもすべての骨が残ります。

 

<メリット>
ペット霊園なら共同墓地に埋葬されますので、命日などにお参りに行けるのがメリットです。

天国でも友達をいっぱいつくって、いっぱい遊んでほしいという想いならオススメです。

<デメリット>
返骨がありませんので、飼い主さんに一気に寂しさが押し寄せるかもしれません。

さみしがり屋だったしなぁ、とか、犬見知りしていたしなぁ、といった想いが強くなりそうなら合同火葬はデメリットになるでしょう。

 

個別一任火葬

個別一任火葬は、業者が遺体を引き取り、火葬後、骨壺に入った遺骨を届けるプランです。

遺骨は、当日あるいは後日自宅まで届けてくれます。

たいていは、届けてくれる日にちや時間帯が指定できます。

 

<メリット>
霊園・火葬場に出向くのが困難な場合や時間がとれない場合に有効な手段です。

<デメリット>
家族の手で骨上げができないので、本当に我が子の骨なのだろうか、全部の骨が入っているのだろうか、などといった疑念が残ります。

わざわざ遺骨を偽装するのは面倒だと思いますので、業者を信用するしかありません。

このプランを選択するなら、居住地の自治体、あるいは近隣の自治体を調べてみてください。自治体によっては、動物にもよりますが、返骨してくれる場合があります。例:仙台市、横浜市、箕面市、高槻市、茨木市、岡山市など

 

個別立会火葬

お別れのセレモニーをおこない、出棺を見届け、火葬後、飼い主さん自身でお骨上げをし、骨壺を持ち帰るプランです。※セレモニーをおこなわい場合もあります。

セレモニーの内容としては、焼香をする程度です。僧侶がお経をあげることはありません。

最近は、炉を搭載した車が自宅まで来て、その場で火葬し、お骨上げをするケースもあります。

 

<メリット>
飼い主さん自身の手で、我が子のお骨上げができるのがメリットです。

私はこのプランを選びました。

最初はお箸で骨壺に入れていましたが、途中から担当の方が指(素手)で小さな骨を拾って骨壺に入れだしたので、私も一緒に指に骨をくっつけるようにして、残らず拾うことができました。

そして、人間と全く同じ袋に骨壺を入れ、気がつけば、愛犬の名前が書かれた紙が骨壺が入った袋に貼ってありました。

家族の死として、とても細やかな対応をしてくれました。

<デメリット>
費用がかかるというのがデメリットでしょう。

費用は、ペットの体重によって違うのが一般的です。

私の場合、骨壺などを含めて30,000円(税別)でした(愛犬の体重5kg)。

 

ペットの葬儀費用(民間業者の場合)

目安体重 合同火葬 個別一任火葬 個別立会火葬
小動物 5,000~15,000 8,000~20,000 16,000~19,000
1kg~2kg 8,000~15,000 10,000~17,000 19,000~23,000
~5kg 10,000~20,000 19,000~24,000 22,000~33,000
~10kg 15,000~23,000 21,000~25,000 25,000~35,000
~15kg 18,000~28,000 24,000~28,000 30,000~38,000
~20kg 20,000~30,000 26,000~33,000 33,000~41,000
~25kg 32,000~35,000 35,000~37,000 37,000~40,000
~30kg 25,000~37,000 31,000~42,000 40,000~45,000
~35kg 30,000~40,000 36,000~48,000 45,000~50,000
~40kg 30,000~49,000 45,000~54,000 45,000~60,000
40kg超 50,000~56,000 52,000~56,000 55,000~70,000

民間業者を約50社ほど調べた結果が上の表です(税別)。

こんなに細かく設定している業者は少ないですが、参考になれば幸いです。

飛び抜けて高い料金の業者は省いています。

火葬料金以外に、出張料金、骨壺代、などを請求される場合がありますので、必ず事前に確認しておきましょう。

「火葬料金以外に別料金(追加料金)はありますか?」などと聞けばいいですよ。

業者のスタッフなどに心付けを渡す必要はありません。

 

2.自治体が運営している葬儀場で火葬する

自治体の火葬場で火葬した場合、すべて灰になるまで焼却されることが多いです。

そして、灰は埋め立て地などに廃棄され、ペットの共同墓地というのはありません。

ゴミと一緒に焼却する自治体もあります。

 

<メリット>
費用は自治体によりますが、1,000円~5,000円と安いのがメリットです。

居住する自治体が、ペットの火葬不可となっている場合は、近隣の自治体で受け付けている場合があります。通常、この場合の費用は、割増しになります。

<デメリット>
多くの自治体は、返骨してくれません。返骨してくれる自治体でも、ご家族自身が骨上げすることはできません。

自治体ですので、土曜祝日は受け付けていないところがほとんどです。

ちなみに、牛、馬、豚、ヤギ、羊は、都道府県知事が許可した「死亡獣畜取扱場」でしか、火葬や埋葬はできません。

 

3.自分の私有地に土葬する

自分の私有地であれば土葬は可能です。

公共の場(公園など)や他人の土地に土葬すると、法律により罰せられます。

 

<メリット>
穴を掘る道具などが必要ですが、それ以外に費用がかからないというのがメリットです。

自宅の庭なら、お互い見守ることができますね。

<デメリット>
ご近所とのトラブルに発展することもあります。

隣の家の庭にペットが埋まっていると思うと、「気持ち悪い」と感じる人もいるでしょう。

隣の家に井戸がある場合、その家の方は良い気持ちはしないと思います。

また、穴の深さが浅いと、腐敗臭がして近所迷惑になります。

さらに、穴の深さが浅いと、野良猫などが掘り返す可能性があります。

 

ペットを土葬する方法

掘る場所:水はけが良く、日当たりの良い場所がベストです。

穴の深さ:自治体の担当部署に聞いたところ、「最低でも1m掘ってください」とのことでした。1mというと、成人男性の腰よりは上になると思います。

遺体を包む:綿100%や絹100%など、土に還りやすい天然素材のタオルに遺体を包みます。ビニールなど、土に還りにくい化学素材のものは使用しないようにしましょう。

石灰を入れる:遺体を包んだタオルの上、または、少し土をかぶせた上に石灰をまきます。石灰の量は、ペットの大きさ分入れます。石灰には殺菌作用がありますので、腐敗臭を防ぐことができます。また、石灰は、遺体が土に還るのを促進します。

土をかぶせる:掘った後の土をかぶせます。ペットの大きさ分、土が盛り上がるはずです。

 

プランター葬

小鳥などの小動物は、プランターに埋葬するという方法があります。

プランターに花用の土を入れ、その中に埋葬し、花を植えます。

一番のメリットは、引っ越しのとき一緒に持って行けるということです。

 

死亡届はいるの?

飼い犬の場合だけ、狂犬病予防法に基づき、居住する役所に届ける必要があります。

電話で済む、所定の死亡届の用紙を提出する、電子届ができるなど、自治体によって対応が違いますので、「犬の死亡届 自治体名」でネット検索してみてください。

直近の鑑札と注射済票を死亡届に添付するように指示されている場合が多いですが、なかったら受け付けないとうことはありません。

犬の登録番号は、「狂犬病予防注射済証」に書かれています。※登録番号がわからなかったらわからないで大丈夫です。

 

ペットの骨壺はどうする?

ペット霊園などの納骨堂に納めて永代供養する方法や、自宅のどこかに置いて供養する方法などがあります。

ずっと自宅に置いといても全く問題はありません。

 

人間と一緒のお墓に入れたい

公営の墓地の場合、ペットの骨を納骨できないことが多いです。

公営でない場合、規約にペットに関して書かれていなかったら納骨しても問題はありません。

ただし、仏教寺院の場合、宗教的な理由で拒否されるかもしれません。

 

うち愛犬の場合

7月31日に亡くなった愛犬の骨壺とペット用の位牌に名前を書いて、仏壇に置いていました。

我が家では、毎年お盆になるとお坊さんが自宅に来て、お経をあげてくれます。

愛犬にとって初盆のとき、お坊さんは位牌を手に取りしげしげと見たあと、いつものようにお経をあげだしました。

なんと、途中で愛犬の名前を読んで供養のお経をあげてくれました。

あとで骨壺をどうしたらいいか聞くと、四十九日が過ぎたら庭に埋めてあげてくださいとのことでした。

言われたように、四十九日が過ぎて、骨は布に包み、骨壺は軽く割って、土に埋めました。

位牌は今も仏壇に置いて、毎日お水を供えています。

 

まとめ

ペットの葬儀の方法と費用などをご紹介しました。

ペットは、私たちを癒してくれた家族の一員です。

感謝の気持ちを込めて見送ってあげることが、一番の供養だと思います。

 

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